お客様へWiFi無線通信の技術支援をした時、画像データを送る装置側で購入したWiFi無線LANボード(以降、ボード)とアンテナを、画像データを受け取るPC側で使用できる試作機としてまとめてほしいと依頼を受けました。
あまり時間をかけられないこともあり、購入品を組み合わせて仕立てることにしました。試作のポイントは3つ。
1. ボードを組み込む外装ケース
2. LANケーブルをPC USB接続する変換するケーブル
3. PC接続での電源供給方法
外装ケースはそのまま使用できるものはないため、規格品を購入、手作業で加工してケーブル接続の口を製作、LANケーブルは、LAN-USB変換アダプタを組み合わせてPC接続が可能になりました。
しかし、採用したボードがPCに直接つなげることを想定していないのか、LANケーブルからの電源供給は24Vで動作する仕様でしたが、当然PCから24Vを供給できません。既製品のLANケーブルをそのまま使用して、信号と電源供給を兼ねることは難しい状況でした。
いろいろ検討した結果、ボードの外部DC端子5Vを使い電源供給のケーブルを製作してPCのUSB端子からボードに5Vを供給するように仕立てて納品しました。
試作機から信号用のLANケーブルと電源用のUSBケーブルが2本出ることは、少し複雑になりましたが、AC電源が使えない環境で使用できる条件を満たすために機能重視の判断です。
この試作機を活用してお客様の評価が進みますので、今後の進捗を見守ります。