ツイストペアケーブル50mの伝送ロスを測定しました。
お客様にて、50mのツイストペアケーブルを使用して、ある画像データを送る実験が計画されていました。エンドユーザ―様へ出向いて実験する前に、どの程度の伝送ロスがあるかバックデータとして把握したいが、お客様では他の作業があり、測定する時間が全くない状況で急遽相談を受けました。
さらに、話をいただいた時が、エンドユーザー様へ出向いて実験する日の前日であったため、即日測定できる条件で進めることが求められました。
そこで、時間がないため、まずケーブルをお客様のところに引き取りに行き、戻ってすぐに条件出しの作業に取り掛かりました。
検討した結果、弊社保有の測定器を活用して、借りてきたケーブル50mのコネクタ部に直接つなげる簡易的な治具を製作すれば、当たり付けとしてのデータを測定できると判断し、またこのとき周波数の指定がなかったため、送りたい画像データの周波数は高くても1MHz程度までと想定しました。
次に、今回使用したスペアナとトラッキングジェネレータの性能を考慮して、以下条件を50Ωのマッチングで測定となります。
<条件>
ケーブルへの入力周波数を100kHz~1MHzに想定したロス
<結果>
0.2dBから3.0dB程度のロス
上記結果から、実際に送る画像データが白黒であった場合、周波数の高いデータでも200kHz~300kHz程度と仮定すると、実使用上であれば、50Ωマッチングで0.2dBから0.3dB程度のロスになることを報告しました。
実験結果のフィードバックを待って、引き続き協力できるところがあれば支援します。